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人間はどうやって本当の知識を得るのか?人間は何をもって評価されるのか?知らないことは悪いことなのか?など最初に人間が向き合わないといけないことを「論語」を通して考えます。論語は生きる知恵を与えてくれますよ。今回は孔子が考えた格物とういものを紹介します。
格物とは
格物とは自分の周りをしっかり見て、物事の本質に至り、それを正すこと。
孔子はこの世界の基本は人間一人ひとりの考えにあり、それを様々な人に広げていくことによって世界が成り立っていると考えていました。
世界を知るためには、はじめに人間がどのような存在であり、どのようなことを思い、考えているのかを観察することが大切です。第一印象でほぼ決まるといった類いの本が良く売られていますね。物事をしっかりと見ることが出来れば、自分の存在をはっきりと認識することができ、さまざまなことを知ることが出来ます。そして、世界が広がります。
ここからは、孔子の言葉を要約した文を紹介します。
「子曰わく、君子は和して同せず、小人は同じて和せず」
なれあいの関係に安住している人間は、決して真のリーダーになれない。
器の小さい人間や自分に自信のない人たちはむやみに群れ、本心から協調はしないものだ。器の大きな人間は人と協調するが、むやみに群れることはしない。
「能ある鷹は爪を隠す」,「弱い犬ほどよく吠える」と似たような感じですね。
孔子は人がどうであれ、「自分の生き方をはっきりと定め、自分が思った正しい道を歩む」ということを重んじました。
立派な人間は普段は打ち解けた付き合いが出来るが、決断が必要な時には、簡単に人と同調せずにきっぱりと正しい意見を言えます。「長いものに巻かれろ」といった何も考えずに安易な道を選ぶ人間は未来がないことは言うまでもないです。
この言葉は人それぞれが歩むべき生き方と、真に人を率いることのできるリーダー像を表しています。また、人との接し方を観ればその人間の大きさが分かってくることをも示しています。
「子曰く、徳は孤ならず。必ず隣あり」
孤立することを恐れるな。きっと仲間が現れてくるはずだ。
信念をもって正しいことをしていれば決して孤立することはなく、同じ意思を持った仲間が集まり助けてくれます。
「類は友を呼ぶ」という言葉に近いですね。
みんなからそう簡単に理解されないことをしていると、周囲からの孤立を招き、仲間外れにされることがあります。そして、誰もが思っていても口に出せない正論を言ったり、誰もが思っていても口に出せないことを言ったり、誰もが考えない新しいことを始めると必ず大きな壁が立ちふさがり孤独を味わうことになります。特に日本は同調圧力が強く、出る杭は打たれるので気を付けないといけません。
しかし、信念を曲げずにやり通すうちに、いつか同じ考えを持った仲間や賛同する人間が集まって来ます。そして、その信念は現実となり、世界を変えことが出来る。
信念を曲げずにやり続けた偉人たちは大きな発明や、世界を変革している。
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