生きるための先人が残した論語を考える。
今回は論語と孔子についてまとめています。
論語とは
論語の言葉は孔子が書いたものではなく、孔子の語った言葉や弟子たちの対話を後世になって残したものです。孔子の死後、約300年後に弟子たちが書き記しました。弟子が優秀すぎます。それだけの弟子を従えるのだから孔子はきっとすごいええやつだったのでしょうね。
論語の文字数は約１万４０００字。シンプルなものが多く、最も身近もので５文字で「座不正不座」です。
論語には当たり前のことも書いています。でも、一つ一つ考えさせられることがあり、面白いです。
論語は中国語で書かれた書物です。日本人は昔から漢字だけの原文に送り仮名などをつけて日本語に訳し、声を出して読み、学んできました。江戸時代に普通の子弟が寺子屋などで「論語」を学ぶことが出来たのも、この下し文のおかげです。
「論語」が2500年前の書物であるのにもかかわらず、今も読み継がれているのは、多くの章句がシンプルで力強い言葉であり、そこからさまざまな意味が読み取れるからです。色褪せない言葉がたくさん書かれています。
孔子は弟子たちと生涯にわたって、人間にふりかかってくるさまざまな問題について考え、対話を重ねました。心と体に染み、人生に一味をつけられるようになる論語。論語の言葉を知っていて損はないです。
論語は難しいように思われがちですが、簡単にかみ砕いて読むとすらすら読めます。ワタクシのサイトでは論語をかみ砕いて考えたものを掲載しますのでよかったらご覧ください。
孔子とは
紀元前552年（前551年）に、魯国昌平郷辺境の鄹邑（現在の東省曲阜）で鄹邑大夫の次男として生まれました。前479年に死にました。
孔子の大きな目標は、一人がよくなれば、その分だけ社会もよくなるといった考え方です。
孔子は、物事を悟りきったような道徳老害ではなく、偉い人にも啖呵を切って喧嘩を売ったりしていました。パワフル思想家です。そして、死ぬまで大きな野望がありました。
孔子はストイック頑固野郎ではなく、論語に書かれた孔子の言動からは、お酒や歌を楽しんだり、出世できない自分を嘆いたりと、リアルな人間像が論語から浮かび上がってきます。
孔子は写真では巨漢で威厳のある印象ですが、他人を威圧することなく、謙虚な性格でした。ザ・いい人です。しかし、言うべきことは言う人間で妥協は決して許さない人間でした。そして、妥協を決して許さず、理想の実現のために立ち止まることをよしとしない行動主義者でした。
「論語」が保守的で禁欲的な教えのようになったのは、のちの世に成立した儒教的な解釈がそうさせたのであって、孔子はお金儲け、出世、有名になることを否定しませんでした。
「怪力乱神を語らず」などの言葉からもわかるように、迷信や怪奇現象にはあまり興味を示さず、古代人には現実的な考えの持ち主でした。昔の人は分からないことはお化けや神の仕業だという人が多いが孔子は一味違いました。
孔子の時代は、戦乱などで世の中が乱れ、物事の価値観が大きく変わっていく時代でした。今の時代も、インターネットが普及し、人々の価値観がどんどん変わる時代なので似たような時代だったのかもしれません。そして、孔子の人生は挫折や不幸の連続で、「よりよい社会を実現させること」を目指した政治家への挑戦はかなわず、表舞台に立つこともできませんでした。苦労して生きたからこそ、孔子のような考え方が生まれたのかもしれません。孔子の言葉が光彩を放つ理由は、個人の力を確信し、自分の目標、野望を疑わなかったからです。
そのため、「言葉」と「行動」が大きな力を持っていることを信じていました。
まとめ
今回は論語と孔子について書きました。ワタクシのサイトでは論語の文を読み砕いて自分なりに考察したことを掲載していますのでよかったらお読みください。
※親しみやすい論語おすすめ本⇩⇩⇩⇩ 超訳してくれているので分かりやすいです。
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